フリーランス1年生がすぐに取り掛かるべき、お金回りの準備あれこれ。

イシダの石田です。
2017年春より屋号を「イシダの」にしたので、挨拶すると「頭痛が痛い」みたいになってしまいます。
最近は学生からいきなりフリーランスになる人も多いですが、基本的にはどこかで勤めていてそこから独立する方が大半かと思います。会社員のうちに準備しておいたほうがよかったなーっていうこともありますので、独立フリーランスを検討している人は参考にしてください。

まずは開業届と青色申告の承認申請

当たり前ですが開業届は必ず出しましょう。

申告書類

フリーランス・個人事業主は立派な働き方のひとつです。無届け・無申告はくれぐれもないように必ず開業届は税務署に提出しましょう。その際に、青色申告の申請も忘れずに。忘れたままだと65万円の控除が受けられなくなります。ついでにその足で市役所に行き、健康保険と国民年金の切替もするのが理想です。

名刺と同じくらいWebサイトが大切な時代

さて、いよいよ開業しましたが、このご時世フリーランスは星の数ほどいます。
その中から自分を選んでもらうためにはやはりセルフブランディングはかかせません。幸いなことに今の時代、極端な話、家から一歩も出なくても自分を売り込むことはできます。
ちなみに自分は1年間は一度も営業はかけませんでした。ただWebサイトはフルで活用しましたが。

24時間働く最強の営業マン「Webサイト」

Webサイトをとても大切だと思っている猫

最近はサイトから問い合わせていただく機会も増えてきてありがたいことです。
まさにWebサイトなんてのは、セルフブランディングの最たるツールです。よく「ホームページは24時間働く営業マン」になるなんて言われていますがまさにその通りで、寝ている間にも休まず営業してくれますし、休日を欲しがらない社畜よろしくな優秀な営業マンです。

ただ作っただけでは無意味。日々の更新を怠らない。

一方でWebサイトは「作っただけ」では微塵も働いてくれません。休みは欲しがらないですが「もっと最新の情報をよこせ」と要求してきます。日々のメンテナンスと更新し続ける自信がない方だと、サイトを持っていても効果は8割減です。
一方で、きちんと向き合ってあげれば結果が必ずついてくるのがWebの良さでもあります。投資に対しての結果が出るのは時間がかかりますから、一生モノの相棒になりうる「営業マン」が欲しい方は早めに検討したほうがいいでしょう。
スタートアップで、名刺代わりのWebサイトが欲しい方や、事業に必要な販促物などで困っている方がいらっしゃいましたら、デザイン回りお手伝いできます。「この記事を見て問い合わせた」とかでちょっとディスカウントも検討しますので、ぜひお問い合わせください。
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本当にクレジットカードはつくっておいたほうがいいの?

よく「クレジットカードは会社員のうちに作れるだけ作れ」とか言いますが、これは必ずしも鵜呑みにする必要はないです。どういった仕事をしていくかによって必要性は変わってきます。

クレジットカードを持つ手。その重要性。

先立つ出費が多い業種ならあると安心ですが、自分のようなデザイナーやエンジニアの事業経費といえば大半は交通・会議・接待交際・新聞図書・消耗品ですから(家事按分とかその他色々あるにはあるが)あってもたかが知れているので、クレジットカードがないと困るということはないかもしれません。
しかし、次にあてはまる人はクレジットカードは作ったほうがいいです。

  • クレジットカードを1枚も持っていない人
  • 1枚しかなくて公私でカードを使い分けることができない人

さすがに1枚も持ってないようなら、カードにアレルギーでもない限りは「つくったほうが便利」です。自分は今は現金で何かを支払うことはほとんどなくなりました。領収書以外にきちっと数字がデータで残るほうが計算する時などに便利です。
そして、もうひとつ大事なのは「1枚しか持っていない方」です。
もし独立後、事業の経費精算にクレジットカードを使っていくつもりなら、プライベート用のカードとは別に事業用のクレジットカードをぜひ持っておいたほうがいいでしょう。
プライベートの出費と事業の経費精算を一つのクレジットカードで済まそうとしているなら、それはやめておいたほうがいいです。
管理するカードが増えると手間よりも、クレジットカードの明細一覧から公私の出費をひとつひとつ仕分けて帳簿づけするほうがはるかに手間です。

フリーランス1年目でも事業用クレジットカードはつくれる

焦って会社員のうちに作る必要はないです。自分は去年の4月にフリーランスとしてスタートしましたが、独立してから事業用のクレジットカードは作成しました。

オリコカード

それがこちらのオリコの個人事業主用のクレジットカードです。
EX Gold for Biz
別でマイルのたまる航空会社のクレジットカードも欲しかったのですが、そちらは審査が通らなかったです。まぁ当たり前ですね、収入証明が出せない身分がそう簡単にクレジットカードはもてません。
しかし「EX Gold for Biz」なら独立直後でも、過去に支払いが滞った履歴などが多くなければ審査は通るでしょう。
入会費・年会費初年度無料なのでフリーランスをスタートしたばかりの人にはありがたいです。
クレジットカードで経費を支払って、それをクラウド会計ソフト「freee」で自動で取り込めば、日々の帳簿付けなんてすごく楽です。税理士はいりません。

会計はクラウド会計ソフト「Freee」に任せれば税理士はいらない

フリーランスでやっかいなものの中には会計もあります。
初年度からいきなり税理士にお任せするのもありですが、1年目くらいは自分で会計をしてみて流れと感覚を知っておいたほうが、将来的に税理士と話をするときにも理解がしやすいと思います。仕事もそうですが、知識がないと言いなりになるしかないですから。
ちなみに、自分はクラウド会計ソフトの「freee」を使っています。

feeeのはめ込み画面

こんな感じで収入・支出すべてこの画面で一目瞭然。仕訳もある程度学習して自動で行なってくれるので、いちいち勘定に悩むこともありませんね。
経費関連はすべて先ほどのクレジットカードからの引き落としで、自動で取り込まれるようにしているのでレシート・領収書とにらめっこしながら金額や勘定をポチポチ入力するなんてことはありません。
フリーランスの範囲なら「スタータープラン」で十分まかなえます。それでも年間プランで1万円を切るので、税理士にイチから10頼むよりはるかに簡単です。
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見積書・請求書は「misoca」で自動作成。freeeとの連携が強い。

見積書・請求書まわりもフリーランスがどうするか頭を悩ませる部分です。
企業によっては指定のフォーマットがある場合がありますが、そうでなければ「misoca」を使えば見積書(発注書)と請求書の作成は困らないです。

misocaのはめ込み画面

freeeにも関連機能はあるのですが、freeeってUIはそんなに優れていないので…。ですがmisocaなら見積書・請求書にかける時間を限界まで減らしてくれるはずです。
右上にある「freeeに送信済」というボタンですが、ここを押すとfreeeに情報が飛んでいきます。源泉徴収義務がある場合も自動で計算してくれますし、発行した金額と内容で発生日・請求日を自動でfreeeに送信してくれます。
クライアントも登録しておけるので、あとの帳簿づけは支出と同じでfreeeの画面で確認して登録するだけです。入金漏れなどがあった場合もアラートしてくれるので回収漏れも防げます。
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フリーランス関連の本のおすすめ

フリーランスに必要な情報の多くはネットで収集することができますが、情報が散り散りになっていたりサイトによって言ってることが変わっていたりするので、本で知識をつけてから、補完すべき部分をネットで探したほうが効率は圧倒的です。
自分の手元にあるのはこのあたり。

開業から1年目までの 個人事業・フリーランスの始め方と手続き・税金

開業届を出すところから確定申告までの1年の流れの中でなにをすべきかすべて書いてあるのでおすすめ。資金繰りの考え方など事業を進める上での基本も書いてあるのでとりあえず読んで損はない。
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フリーランスの教科書

フリーランスの仕組を会話形式で書いてあるので読みやすい。星海社新書のサイズなのでカバンに入れてもかさばらないしすぐに読めます。
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アイデアの接着剤

直接フリーランスのノウハウが載っているわけではないですが、水野学というアートディレクター・デザイナーの方が書いているアイデアの生み出し方や思考方法について書いてあります。

僕は一度たりとも「アイデアを生み出した」ことはありません。これから先もアイデアを生むことはないと思っています。(水野学ぶ

こんな書きはじめからスタートしますが、読んでいくと納得です。くまもんなどの大ヒットを生んだ氏がどういった方法でデザインをつくっているのか、色々な事業にも応用できる思考が載っていますのでデザイナーじゃなくてもおすすめです。
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本音で生きる

フリーランスは決断力が大切ですが、堀江さんの思考スピードと回りを気にしない性格は見習う部分は必ずあります。言い訳をするな、っていうことも書いてあります。したいことがあるからフリーランスで生きるんだから、後悔ないように毎日を過ごしたい、って人はぜひ読むべきです。
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まとめ

できるだけお金回りで苦心しないために、開業直後から資金の流れをスムーズにかつ見えやすくするツールや準備を紹介してきました。

  • クレジットカードは独立後でも事業用カードがつくれる。
  • 「freee」をうまく使って税理士いらずの1年目に
  • 見積書・請求書は「misoca」で即発行
  • 最初は本で知識をつけるべし

以上です。

この記事を書いた人

石田 真啓|komete 代表